私が子供の頃、祖母が私の服をつくっていました
産着から始まり、おむつにパンツ、スカート、ズボン、ジャケット、コートなど
すべて祖母がつくってくれたものでした
それはとてもシンプルで肌触りのよいものばかり
子供心にキャラクターのプリントされた服などに憧れた時もありましたが
それでも祖母がつくってくれた服を着るのが誇らしかったのを今でも覚えています
子供が生まれ、日々奮闘するなかで、できるかぎり肌触りのよいものをと
息子の身の回りのものをつくるようになりました
乳児のころ、口のまわりと襟元はおっぱいやよだれでベチャベチャ
首まわりの調節がきく、柔らかく落ち着いた色のよだれかけがほしいなとつくったのが、bib(ビブ)です
現在も夏はあせも対策に、冬は保温にと首元に巻いています
陶芸家の夫は、日々土まみれで帰宅します
窯焚きのときには、大量の汗を吸いきれないズクズクのタオルを持ち帰ります
これはなんとかならないかと、少し長めで吸水性のよいカラフルなナガテヌグイができました
私はというと、幼少よりかばんの中身の整理が苦手で、いつもゴソゴソかばんのなかで探し物をします
なんとかならないかとつくってみたのがmom bag(マムバッグ)です
どこでにでもサッと置けるかたちと、胴の一周ポケットで整理ができ、中身がパッと出せる軽いかばんになりました
こうした一人息子と陶芸家の夫との暮らしの中で
sssco.san(スススコサン)の製品はうまれます
私は「まごのて」にもどり
自分たちサイズの暮らしの「どうぐ」を提案していきたいとおもいます